ゲンキの時間11月20日 ワインを飲んで健康になろう!

フレンチパラドックスっていう言葉を聞いたことがありますか?
これは、フランス人は相対的に動物性脂肪をたくさん摂る食生活なのに、心臓病患者が少ないデータがあることから言われている言葉です。
今回の放送は、その原因が「ワイン」にあると考えて、「ワイン」に関する健康情報満載で健康維持のために役立つ内容でした。
グラス一杯の赤ワインを毎日飲んでいる人は、認知症の発症率が5分の1になっているというデータもあるようです。

内容はこちら!
・万病を予防するワインの健康の秘密とは!?
・製造工程からひも解く賢い飲み方を紹介!
・81歳の旅館女将直伝の簡単ワイン活用術!
・味も健康もベストマッチの絶品おつまみとは!

長野県は男女とも国内1位の長寿県で、北部に位置する高山村はアンチエイジングの里とも呼ばれています。
長野県はワイン用ブドウ生産量も全国1位で、ワインの中に長寿になる成分があるのでは!と、研究している長寿研究の第一人者 白澤抗加齢医学研究所所長 医学博士 白澤卓二所長 に同行してもらったのが今回の情報となります。

長寿キーワード1

代謝アップの整腸作用

白ワイン、赤ワイン、日本酒、薄めたエタノールの4種類(すべてアルコール濃度13%)に大腸菌を入れて寒天培地に塗り、37度で242ルにはびっしりと大腸菌が培養されていたのに対し、赤ワインと白ワインは皆無という実験結果でした。
これは、ワインの中に有機酸というものが沢山含まれているからです。
このことから、ワインにこんな健康効果が期待できます!
・有機酸は代謝に働きかけ、腸内環境や肌の状態が良くなる
・豊富に含まれるカリウムには余分な水分や老廃物を排出させる働きがある
・カルシウムやマグネシウムは骨の強化につながる

長寿キーワード2

錆びない体づくり

ワインの中で最も注目すべき成分が赤ワインに含まれるポリフェノールです。
ポリフェノールとは、紫外線や外敵から身を守るための抗酸化物質の事で、色素・渋み・苦味等になって現れます。
そして、我々の身体から錆びつくことを守ってくれるのです。
ここで言う体の錆とは、酸素の一部が体内で活性酸素となり、細胞を酸化させることです。
ポリフェノールは酸素と結合しやすいため、活性酸素を中和して錆びつきを抑えてくれるのです。
赤ワインにはこのポリフェノールが豊富に含まれていて、他の食材と比較しても断トツです!
(写真の単位は ㎎/200g or 200ml)
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錆びつきが一つの原因と考えられる、がん・動脈硬化・認知症・脳梗塞・心筋梗塞・高血圧・糖尿病・脂質異常症・肝臓病・白内障等の予防と改善も、このポリフェノールには期待できます。
そしてもう一つ!
ワインには出来立てのものと、熟成されたものがありますが、ワインが熟成されるとポリフェノールが重合という変化をします。
この重合というのは、ポリフェノール同士が鎖のように連なり、高酸化力が強くなることを言います。
そう、熟成したものの方が錆びつきを取ってくれる効果が高い!という事です。
ただ、重合し過ぎると吸収が悪くなったりするので、決して古いワインの方が良いというわけではありません。
商品にもよりますが、5年ものくらいが一番健康効果が高くて吸収率も良いようです。

長寿キーワード3

長寿遺伝子 ON

更にポリフェノールの中でも最も注目されているのがレスベラトロールです。
レスベラトロールというポリフェノールは、長寿遺伝子を活性化することができるんです!
長寿遺伝子は、誰もが持っていますが普段はOFFの状態になっているんですね。
それをONにするには、カロリー制限や適度な運動が必要になりますが、レスベラトロールも長寿遺伝子をONにすることが最近判明しました。
身近な食品だと落花生の薄皮だけになってしまいます。だからこそ赤ワインで摂取したいですね。
しかし、いくら赤ワインがいいといっても、ガバガバ飲めばいいっていうもんじゃありません。
飲みすぎを注意するために、グラス3杯のルール「グラサンルール」を必ず守るようにして下さい。

ポリフェノールが多い赤ワインの選び方

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ワインのブドウの種類には、主にカベルネソーヴィニヨン、メルロー、ピノノワールとありますが、レスベラトロールを一番多く含むのがカベルネソーヴィニヨンとなります。
購入時にラベルに記載されていますので、確認するようにしてくださいね。

ワイン定番のおつまみ

ワインとチーズ

両方発酵食品になります。
発酵過程でたんぱく質がアミノ酸に分解されますが、成分はそれぞれ異なります。
それが合わさることで、より多くのアミノ酸を摂取でき、身体の代謝が活性化します。

ワインとナッツ・オリーブ

含まれる油に抗炎症作用があります。
ワインには抗酸化作用があるので、動脈硬化予防に最適です。

ワインと生ハム

豚肉に豊富に含まれるビタミンB群はワインのアルコール分解を促進します。

耳寄り情報とまとめ

耳寄り情報

とても81歳に見えない旅館の女将は、毎日ワインを楽しんでいて、冬はワインをレンジでチンしてホットワインにしたり、料理の隠し味にして利用されています。
料理に入れるとアルコールも飛んでしまうので、アルコールが苦手な人にも摂取できますね。
ワインの栄養成分や健康成分は熱にも強いので、このような摂取の仕方でも大丈夫です。

全日本最優秀ソムリエの佐藤陽一さん直伝の、たった数秒でお手頃ワインが美味しくなる裏技!がこれです。
◆一度栓を開け、中身をグラス1杯分ほど出してから再び栓をして、5回ほどシャカシャカ降る
たったこれだけでデカンタージュと同じ効果が生まれます。空気と触れることで酸味や渋みが丸くなり香りが立ちます。
※あくまでもリーズナブルなワインで有効です。澱が溜まっているようなヴィンテージワインではおススメしません。

まとめ

想像以上のワインのチカラ!
整腸作用の有機酸、抗酸化作用のポリフェノール、長寿遺伝子をONにするレスベラトロールとワインを楽しまない手はありません。
40代を過ぎての健康維持、病気予防に是非実践してみましょう。
くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう!

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