主治医が見つかる診療所 認知症にならないスペシャル4

前回に引き続き、今回は「物忘れ」についてのお話です。
あなたや、あなたの家族の気になる「物忘れ」の正体を見分ける方法が続々と出てきます。
安全な物忘れ」とは、そして「危険な物忘れ」とは!

名前が思い出せない、物をどこに置いたか忘れる・・・・・
そんな経験ありますよね?

物忘れの正体を見分ける方法

あなたやあなたの家族の物忘れは、安全な物忘れでしょうか?それとも危険な物忘れなんでしょうか?

大人気の物忘れ外来で行われているテストとは?

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1日100人以上が来院する「物忘れ外来」の奥村医師によると、最近危険だと感じる事の一つが、物忘れを心配する人の低年齢化だそうです。30~50代が急増しているとの事。
また、大量の飲酒でも認知量のリスクはアップします。

危険な物忘れを見分けるポイント

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①最近のニュースを覚えておらず、覚えていないことを取り繕う
→取り繕ったり、言い訳したり話題をそらしたりするときは要注意です
②手でキツネやハトを正しく真似できるか
→認知症になると目で見たものの位置、形、方向などを認識する能力が低下するため
手の形を正しく真似できない
③簡単な引算を連続でできるか
→100から7を引いてもらって、その答えからまた7を連続して引いてもらう方法で、
2つの作業を連続してできるかどうかを判断します
(ポイントはこちらが答えを口に出さないことです)

患者さん本人は記憶がおかしくなっている事に気付けないので、家族とか周りが気付いてあげないといけません。
例えば、お金をどこに置いたか忘れたのを認めたくないので、盗られたと言い張って取り繕ったりする時は気付いてあげて下さい。

記憶は玉ネギ状になっていて、子供時代とかコアの部分はなかなか腐らずに、外から腐っていきます。
しかし、認知症の腐り方は突然穴が開いたように無くなります。そして矛盾があるからそれを埋めようとして取り繕ったり嘘を言ったりします。

あなたの家族を認知症から守るポイント

家族や身近な人にこんな事があったら要注意!のポイントがこちらになります。
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①いつの間にか財布の中の小銭が増えている
→計算することが億劫になって、買い物でお釣りばかりもらって財布の中が小銭ばかりになる
②買い物に行くと同じものを買ってくる
→前にも買ったのを忘れている
③字を書く時にひらがなが増えてきた
→漢字を忘れている

まとめ

あなたの物忘れは安全な物忘れだったでしょうか?
危険な物忘れを見分けるポイント、家族を認知症から守るポイントで、まず自分や家族の状況を知ることから始めて認知症予防に役立てましょう。

20歳を超えた頃から脳細胞は1日10万個近くが死んでいきます。
しかし脳は神経細胞自体では単独で働きません。
そこで脳を若々しく保つためのキーワード「脳育」が必要になってきます。

次回は、認知症を予防する脳育法を紹介します。

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