ゲンキの時間11月27日 寿命を縮める「怒り」!?

今日の「健康カプセル!ゲンキの時間」は、杏林大学名誉教授 精神神経科専門医の古賀良彦先生を迎えて心筋梗塞のリスクが5倍!?寿命を縮める「怒り」との付き合い方を紹介する内容でした。
・怒りをコントロールするアンガーマネジメントとは?
・怒りを鎮める魔法の言葉とは?
・怒りの感情と上手に付き合う方法で心も体も健康に!
怒りっぽいタイプの人は、心筋梗塞で死亡する確率が5倍も高くなるという衝撃的なデータは、怒りは万病の元となることを示しています。

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最初にクイズです。
怒りやすい人への実験で証明されたのは次のどれでしょうか?
A 抜け毛が多い  B 目が悪くなる  C 火傷の治りが遅い
正解は文中の「負の連鎖」をご覧くださいね。

怒りと健康の関係とは?

怒ると血の巡りが悪くなり、怒りやすい人が心臓の病にかかりやすいことが分かりました。
それは、怒りの感情には自律神経が関係しているからです。
怒ると交感神経が優位になりますが、ではなぜ健康に悪くなるんでしょう。
それは、交感神経が活発になると、血圧を上げる指令が出てしまうからなんです。
そうなると、血管にダメージを受け、血液が十分に脳や心臓に運ばれなくなってしまいます。
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そうなると、心筋梗塞は5倍、脳梗塞は2倍のリスクに上がります。
では怒りっぽい人はどう気を付ければいいんでしょう?

アンガーマネジメント

アンガーマネジメントとは

anger(怒り)をmanagement(やりくり)する→怒らないように勉強していくことです。
そして自分を変えていくことです。
日本アンガーマネジメント協会 代表理事の安藤俊介さんは、「怒りの感情は、アレルギーに似ている」と言っておられます。
例えば花粉症で、花粉に反応する人と反応しない人がいるように、一つの出来事に対して怒る人がいれば怒らない人もいます。
では、その怒りの原因って何なんでしょう?
私たちが怒る理由は、実は自分が信じているコアビリーフというものが裏切られたときなんです!

怒りの原因のコアビリーフとは

コアビリーフとは、自分が「こうあるべき」と信じているもので、コアビリーフ(べきの境界線)がそれぞれ違うがゆえに怒りのポイントも違ってくるんです。
例えば、「早めにお願いね」って何かを頼んだ時、5分を早めと思っている人が、その日のうちを早めと思っている人に頼めば怒りますよね。
少し違うけど許せるの幅が狭いと怒ることが多くなるということです。
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怒りやすい人は、このコアビリーフの幅を意識的に広げていく努力をしてみましょう。

負の連鎖

身体のあらゆる部分の働きを自律神経がバランスを取ってくれていますが、怒るとそのバランスが壊れてしまいます。
例えば、頭痛、めまい、手足のしびれ、下痢、便秘、食欲不振、それに加えてよく眠れなくなってしまうこともあります。
怒って交感神経が高くなると寝不足になり、寝不足になると昼の生活がうまくいかなくなりストレスが溜まり、その結果また交感神経が高まるという、負の連鎖に陥ってしまいます。
そしてまた健康を脅かすということになります。
傷を治すためには、十分な血液が栄養素や酸素を運ぶことが必要ですが、交感神経が血管を収縮させてしまうと、栄養素や酸素が運ばれなくなります。
そうなると傷の治りも遅くなることになり、上記のクイズにもありましたが、火傷の治りも遅くなるということにつながります。(答えはCでした)

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怒りが鎮まる魔法の言葉

決して怒ってはいけない、っていうことではありません。
一番いけないのは、激高することです。
諭すように、ソフトに怒る。上手に吐き出すということです。それがマネジメントです。
では、怒ってしまいそうな(しまった)時どうすればいいか・・・・・
そんな時に怒りを鎮める魔法の言葉。
6秒数えて下さい
これです。
この6秒で不思議と怒りが鎮まってしまうんです。
いきなり自分の感情を爆発させずに、上手にブレーキをかけてやるんです。
まずブレーキを踏んでから、そのあと自分の気持ちをゆっくり出していくっていうのが、この6秒に凝縮されているんですね。

離職者をゼロにしたアンガーログ

アンガーログは、毎年10名以上が辞めていた介護施設で離職者をゼロにしたアンガーマネジメントの方法の一つです。
この方法で、離職者がゼロになっただけでなく、仕事の残業も50%減り、職員の対応がよくなったせいで利用者からの夜間コールも減ったそうです。
アンガーログとは、イラっとした事をその場で書きとめる怒りの日記です。
怒りを記録しておくと、自分の怒りのパターンや傾向が客観的に見えてくるんです。
自分がどういう場面で、どういう状況になると怒りやすいかがわかると、回避することもできるので予防にもなります。
このアンガーログに怒りのレベルの点数をつけるのも効果があります。

自己催眠

副交感神経が優位な時の状態になるように、自己催眠を行う事もアンガーマネージメントの一つの方法になります。
やり方は超簡単です。
椅子に座って目を閉じて手を下げます。
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①目を閉じ、手が重たくなってきたと暗示をかける
②額が涼しくなってきたと思う
③お腹が暖かくなってきたと思う
怒りっぽい人は1日に数回行うと良いようです。

まとめ

あなたは怒りっぽいですか?
私は昔はどっちかというと怒りっぽかったと思います。でもそれを意識したことはありませんでした。
今回の放送は「怒り」の特集でしたが、アンガーマネジメントというのは生き方にも関わってくるとても大切なことだと思いました。
自分が怒った時って周りはどんな状態だろう・・・・今ではわかりますが、そんなこと昔は考えたこともありませんでしたからね。

自分のやりやすい方法でアンガーマネジメントを意識してやってみましょう。
笑うことも良いようですよ。私もこれからは、口角を上げて笑顔を作って会話をするように心がけたいと思います。
そして6秒も忘れないように!!

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